メランコリック風情がっ!

これまでの思い出が、滝のように溢れ出し、走馬灯のように駆け巡る。

そんな独身最後の夜を迎える予定だった。

でも、緊張とかそんなものはなく、実感なんてもんもない。常の日。日常。

強いて言うなら、今はただ明日1日が、それこそ早く駆け巡れば良いな。と、始まる前から終わりを考え始めている。
人間は生まれた時から終わりに進んでいるらしい。
終わりの始まり。

それと同じで、結婚が決まり、式を挙げることが決まったその日から、終わりに向けて歯車はゆっくりと、時には足早に回っていたのかもしれない。

とうとうそれが明日で終わる。けれど感慨深いとは思わない。

なぜか?を考えると、終わりが始まって、終わりを迎えて、それがまた始まりに繋がるからなんだと思う。

けれど、次の終わりの始まりは、終わりがいつかは見えない。


次の終わりが、命の終わりとイコールであることを願う。

そんなことを考えながら眠りにつこう。